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タイ古式マッサージの種類やメリットの解説

以前のブログで、タイの伝統的なマッサージの一つ、国内外を問わず高い評価を受けており、近年大変人気のあるリラクゼーションマッサージであるタイ古式マッサージについてお伝えしました。

そのタイ古式マッサージにはどのような種類があるのか?またどんなメリットがあるのかをこの回で詳しく解説していきたいと思います!

タイ古式マッサージとは

「タイ古式マッサージ」はタイ語で「nuat phaen boran」と言い、「タイ式マッサージ」「タイ伝統マッサージ」とも訳され、
指圧・ヨガ・整体などの流れを組み込みタイで伝承されている医学療法の一種です。
センと呼ばれる人体を流れるエネルギーラインに手の平やヒジやヒザ、足など体の色々な部分を使い、ストレッチ織り交ぜ呼吸に合わせながらゆっくりしたテンポで行われる施術法です。

リンパの流れの改善や左右のバランス、骨盤を整えたりといった効果が期待できます。
この整体やヨガを組み合わせたタイ古式マッサージは「ふたりヨガ」とも言われ、今や知らない人はいない程メジャーなリラクゼーションマッサージのひとつです。

日本ではリラクゼーションとしての位置づけとなっていますが、
タイでは民間療法の範囲から正式な医療としての地位を獲得し現在は健康の維持や増進の中心的な役割も果たしています。
日本からも観光でタイ古式マッサージを体験しに行く人や現地でマッサージ方を習得する人がとても増えています。

タイ古式マッサージの特徴

タイ古式マッサージはゆっくり時間をかけ、足から始まり全身くまなく丁寧に施術していくことが特徴です。
考え方として、エネルギーの通り道であるタイ語で「SEN」と呼ばれる身体を巡るエネルギーラインが足に集中しているとされており、
はじめに足から施術を行うことでしっかり「SEN」を刺激し効果をより引き出すことができます。
施術の時間は長めで、凝っている箇所や不調を感じる箇所だけでなく全身を丁寧にほぐしていくため、高いリラックス効果を得ることができます。

脳波のまどろんだかのようなリラックスした状態で、決して力まかせに押すのではなく、瞑想に近い状態でゆったりと施術を行います。
そのゆったりとしたリズムで凝り固まった筋肉を程よく緩め、肩や腕などの可動域を広げていきます。
また、ひとつのテクニックではなく複数のテクニックを同時に行いながら施術するのも特徴です。
施術者が手のひらだけでなく腕や膝も使って圧をかけたり、ストレッチで全身を大きく動かしたりすることにより血液やリンパの流れが促進され、新陳代謝もアップさせることができ、冷え性の解消や改善、疲労回復にもつながります。

タイ古式マッサージの効果や効能

■リラクゼーション効果

タイ古式マッサージの持ち味はじっくりからだを解すゆったりとしたリズム。
自然と呼吸もゆっくりと深くなり「半覚半眠」のリラックス状態に導かれ、深いリラックス効果が期待できます。

■ストレスの軽減

全身を徐々に伸縮されるストレッチ、呼吸に合わせ無理なく行うことから「2人で行うヨガ」ともいわれ、軽く運動したようなスッキリ感を味わえます。
身体の可動域が広がることで疲労回復にもつながり、定期的なケアとして活用することでよりストレスの軽減へと導きます。

■血液やリンパの流れを改善

血液やリンパの滞りで疲労から上手く回復することができずにいたおからだも、
穏やかなストレッチや指圧によって、血液とリンパの両方の循環を促進します。

■可動域・柔軟性を高める・姿勢の改善

自分の筋力やバランス感覚では行えない可動域まで動かすことができ、タイ古式のヨガのような穏やかなストレッチを繰り返すことで、柔軟性が高まり、より広い範囲の動きが可能になります。

■体幹バランスを整える

筋肉のこりが酷く、関節可動域が少なくなり動きにくい所を、ゆっくり時間をかけて緩めていくことで、
体のバランスを崩す原因をひとつひとつ解消していき、整いやすい体に変わっていきます。

■自律神経の調整

季節の変わり目や生活の変化が大きい時期など、交感神経優位になりがちなおからだ。
タイ古式マッサージでは副交感神経を優位にすることで呼吸を深く心臓の動きをゆっくりさせ、本来のバランスに整えてくれる効果があります。

タイでは他にも、高血圧、冷え性、便秘、アレルギー、頭痛、糖尿病、生理不順、風邪の予防、低血圧、食欲不振、ぜんそく、貧血、老化防止、ストレス解消など60種類以上の効果が期待できると公式に認められているようです。

タイ古式マッサージの種類

タイ古式マッサージは、
バンコクスタイル(ワットポースタイル)と呼ばれる南部式と、チェンマイスタイルと呼ばれる北部式があります。


南部式・バンコクスタイル
バンコクの寺院<ワット・ポー>が理事長と講師とともに1991年に開発しました。
タイ古式マッサージの総本山と言われており、
エネルギーライン「SEN]に沿って指圧をメインとした施術で、より万人向けのスタイルとなっています。

北部式・チェンマイスタイル
タイ古式マッサージの原型が残っているスタイルです。
南部に比べ、ストレッチが多く
施術者が脚も使いながらヨガのポーズをとるのを補助するスタイルとなっています。
「ふたりヨガ」と呼ばれる所以はここから来ています。

他にもタイ古式マッサージがもとになっている施術法や調整法を紹介していきます!

タイ式オイルマッサージ

エネルギーライン「SEN]に沿って、適度な圧で行われるオイルマッサージです。

適度な刺激で筋肉をほぐす、リンパや血液の流れも良くなると同時に新陳代謝もアップさせることができます。
エネルギーラインに沿って行うことで、より冷え性の改善や疲労回復、肩こりなどの軽減にもなります。
タイ特有のアロマオイルを使用する場合もあります。

タイ式フットマッサージ

弱すぎず強すぎずの刺激を与えるのがタイ式フットマッサージです。

気持ち良い痛さ程度で施術を行うことが特徴で、 専用の細長いスティックとオイル・クリームを使用し、
足裏や足指の反射区だけでなく、ひざ下全体を繰り返し手技できめ細かく行われるフットマッサージです。
とてもリラックス効果が高く、痛いのが苦手!という方にオススメです。

トークセン

トークセンは木槌を用いて施術する方法です。

木槌で張っている筋や腱を叩き、筋肉の緊張を早めにほぐしながら腱をも緩ませるため、関節などの痛みにも効果がある施術法です。
使われる木槌は、普通の木ではなく必ず雷の落ちた木から作られ、天からのエネルギーが施術効果を高めると考えられています。
打ち付ける独特な響きは精神をリラックスさせる効果もあります。

チネイザン

チネイザンは氣内臓セラピーとも呼ばれ、古代中国で発祥した気功療法の一つです。
腹部に触れるホリスティックな療法で、肝臓をはじめ皮膚や骨なども含めたすべての臓器に働きかけ、強張った腹部を和らげていきます。

日本人の真面目で熱心な気質は腹部に感情を貯めやすく、押さえ込まれた感情は心身の不調として現れてしまいます。
それらに効果的なのがチネイザン。休みなく働く臓器に優しくアプローチしていきます。
その感情や老廃物を取り除くことで身も心も健やかになるとされています。

ルーシーダットン

タイ式ヨガともいわれ、タイ語で、仙人(ルーシー)・ストレッチ(ダッ)・自分(トン)に由来しています。

完全呼吸法(腹式と胸式を合わせた呼吸法)で、仙人が修行の疲れをとるために行った自己整体が起源となっているとされています。エネルギーライン「SEN]に沿ってポーズを取っていきます。
完全呼吸法を行うことで副交感神経が優位になり、ストレス解消やリラックス効果が得られるといわれています。
また自律神経のバランスが整いやすく、免疫力のアップも期待できます。

タイ式指圧整体

癒nichi_caオリジナルのタイ古式マッサージをベースとした施術法です。

より深部のコリに届く、感覚を駆使して行われる指圧とバランスを考えた整体で本来のおからだに近づけてます。
その方の日常の動きや隠れた癖などを推測しながらおからだの状態を把握し、主訴のお疲れや痛みに通じるラインを元に施術していきます。
独特のリズムと程よい刺激、また的確な指圧と痛みを起こしにくいバランスの取れたストレッチで、どなたにもオススメの施術法です。

まとめ

日本でも知らない人はいないタイ古式マッサージ。
国内外を問わず高い評価を受けており大変人気のあるマッサージです。

タイではもとは宮廷医療としてのマッサージ法。
日本ではリラクゼーションとしての位置づけですが、
日本人にあった様々な効果や、他にもタイ古式マッサージをベースに行われる手技手法が数多くあり、
タイ古式マッサージの魅力、そのほかの施術法の効果をお伝えしてきました。

人生100年時代。
みなさまのおからだにあったケアを探す旅にタイ古式マッサージ、癒nichi_caオリジナルのタイ式指圧整体を取り入れ、
明日が楽になる、健やかな毎日を過ごしてみませんか?